地域活動における人・団体のマッチングについて(考察)
以前の記事(ボランティア・地域活動の参加層とギャップ)で取り上げましたが、なぜ「活動支援を求めている人・団体」と「活動機会を求めている人」が結びつかないか、勝手ながら考察を書いていきます。
1.情報量が少ない
これは活動団体側からの発信として、活動内容がほとんど周知されていないことが挙げられます。背景として、もともと有志が集まって始めた活動であり、関係者は周知しているため、他の方に対して説明する必要が無かったからだと思います。
そのため、外部の方が活動参加を検討するに際に必要な情報(その団体の活動内容・構成人数など)を入手しにくい状態になっていると感じています。
2.情報収集の手段・ツールが大きく異なる
地域団体の主な広報ツールは紙媒体であり、Webサイトによる発信を行っている団体はあまり多くありません。また、募集・問い合わせの際にも電話・Faxが多く見受けられます。
そのため、活動機会を求める20~30代の方が主に使用する携帯電話、パソコンでは探すことが困難です。(もしかしたら、身近で定期的に活動している魅力的な団体があったとしても、見つけられないこともあるかもしれません。)
3.お互いがもう一歩踏み込まない
上記1と2の通り、探せば活動を依頼したいところも、活動したい人も多くいるはずですが、あと一歩届いていないのが現状です。
それは、お互いが「(団体が支援者に)やってほしいこと」と「(支援希望者が)できること」しか表示されていないためです。これは、各地域でよく行われているボランティアバンクなどに見受けられますが、登録して支援内容も閲覧は出来ますが、本当にバンクとして「貯める」だけになっていて、「繋ぐ・結ぶ」ことが出来ていないからです。
最後に(活動するために私がやったこと)
ここでは、活動をしたい私と同世代(20~30代)の視点で書きますが、地域活動するためにはアナログの情報を集めていく必要があります。
私はよく下記の手段で情報を集めていました。
・町内会の掲示板の掲示物を見る
(近所のお祭りなどは、ここで周知されます)
・行政機関(町田市の場合は市民センター)やボランティア支援団体(町田市はボランティアセンター)に実際に足を運んでチラシ・冊子を入手する
・興味のあるイベントや団体があれば、現場に飛び込む・アプローチする
・活動団体の希望と自分のやりたいことを擦り合わせる
いずれにしても、主体的に動いていかないと前に進まないのが顕著な領域です。ですが、スポットを当てている同世代は少ないですので、動けば動くほど、得ることも非常に多いと感じています。