「商店街」は起業家精神を取り戻せるか
最近読んだ、「しなやかな日本列島のつくりかた」内のテーマで『「商店街」は起業家精神を取り戻せるか』と言うものがありました。
印象に残ったフレーズと自分の活動を通じた感想を書いてみます。
1.商店街について
・商店街は歴史の浅い近代の産物であり、社会の変化とともに存亡の危機にある
・商店街の衰退を不可避にしているのは、後継者不足
⇒商売の担い手が近代商家的な「イエ」から、親子だけの「近代家族」になっている
・土地の所有も近代家族の崩壊に伴い、不動産が死蔵化している。
⇒何もやらないのに手放さないから、シャッター通りになる
-----------------
(感想)
商店の人的構造については、目から鱗でした。この話は、地域課題と言われるテーマ(農業、空き家、教育、介護、ボランティア等)に置き換えても考えられる問題かと思います。
あらゆるものが制度疲労をおこしていて、生き残るために変えるか、そのまま朽ち果てるかの選択するところまで追い込まれているのではないでしょうか。
2.雇用・就労について
・地域における働き口が少ない
⇒地域でコンスタントに生じる求人は、「公務員(自治体職員、警察、消防)」や「ショッピングモール」等に限定される。
-----------------
(感想)
東京のベッドタウンであっても同じ印象を持っています。23区内に近いからこそ、優良な就職先は都心部に流れてしまうのは必然かもしれません。だからこそ、地域をフィールドにした産業(農・教育・福祉等)が魅力的かつ優良になればいいのですが…。
3.まちづくりについて
・町(都市)の定義の一つとして、「アントレプレナーシップ(起業家精神)が発揮できる空間である」
⇒起業して花が開くには、根(住居)・葉(職場)・茎(公共施設)が揃う場が必要
・地域政治のイニシアチブを取っている60代男性の多くには、「自分」の「今」が大事で、未来や子孫に向けた思いなんてない
-----------------
(感想)
幸い私が活動を通じて出会ってきた年配の方は、非常に柔軟な思考で想いをしっかり持っている持ち主でした。ただし、大多数は上記の思考なんだろうなって強く感じます。
そのためには、「活動実績を作り上げること」「良質なコンテンツを作ること」「変化を厭わない人を立場を越えて結集すること」「出来ない言い訳ではなく、『出来る方法を考えられること』」が重要だと私は考えて、今の活動を行っています。
(御礼)
前回記事(ヤキイモタイム)にスターをいただきありがとうございました!とても励みになりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
※転職の件、非常に参考になりました。